- 前書き
UTAU音源の事前加工として,現在は確立されていないが,複数のマイクで同時収録した音源をEQやモーフィング等で合わせるという手法が考えられる.
上記の手法について研究するため同時録音に挑戦してみたところ,同時録音した差分自体がUTAUの伸縮器を差し替えるよりも変化の大きいものであり,差分として成り立つ可能性を見出した.
そこで,実際に同時録音を行った音源に同一のフレーズを歌わせたものでアンケートによる主観評価を行い,マイク差分の価値を確認するものである. - 実験方法
oremoを用いて2ch同時録音を行い,自作ソフトにてLR分離を行った.
各音源で同一のフレーズを歌唱させ,twitterにてアンケートを行う.
なお収録に用いた機材は以下の通り
・オーディオIF steinberg UR22 mk2
・Lchマイク(コンデンサ) オーディオテクニカ AT4040
・Rchマイク(ダイナミック) SHURE SM58 - 実験結果
8/20 20:40時点のアンケート結果を下記に示す.なお1つ目がAT4040,2つ目がSM58である.
1曲目【MQube】【アンケート実験】マイク聞き比べ / デルタ@きみがため https://t.co/afrTf7dfPw #MQube @delta_kuro
— デルタ@きみがため (@delta_kuro) 2017年8月20日
主観調査です.同時に2つのマイクで収録した音源で同じフレーズが2回流れます.
2曲目【MQube】マイク聞き比べ2 / デルタ@きみがため https://t.co/IzmeJBHNve #MQube @delta_kuro
— デルタ@きみがため (@delta_kuro) 2017年8月20日
主観調査です.同時に2つのマイクで収録した音源で同じフレーズが2回流れます.
こっちも→https://t.co/TtaiQVEnTc - 結論
状況によっては2重録音による差分は十分選択肢として通用すると考えられる. - 考察
マイク差分音源は原音設定が完全に流用可能なため,ノイズ除去や周波数表の作成の手間等はかかるものの,気軽に差分音源を作成できるのではないかと思われる. - あとがき
挫折しなかったらダブリングした音源で事前加工するためのフリーソフト開発するので,
興味がある人は実験がてら録ってみてください.僕が得します. - 蛇足
ハッピーバースデー俺ー
今年も頑張りまーす