【H29夏休み自由研究】UTAU音源の2マイク同時録音について【基礎実験】

  1. 前書き
    UTAU音源の事前加工として,現在は確立されていないが,複数のマイクで同時収録した音源をEQやモーフィング等で合わせるという手法が考えられる.

    上記の手法について研究するため同時録音に挑戦してみたところ,同時録音した差分自体がUTAUの伸縮器を差し替えるよりも変化の大きいものであり,差分として成り立つ可能性を見出した.

    そこで,実際に同時録音を行った音源に同一のフレーズを歌わせたものでアンケートによる主観評価を行い,マイク差分の価値を確認するものである.
  2. 実験方法
    oremoを用いて2ch同時録音を行い,自作ソフトにてLR分離を行った.
    各音源で同一のフレーズを歌唱させ,twitterにてアンケートを行う.

    なお収録に用いた機材は以下の通り
    ・オーディオIF steinberg UR22 mk2
    ・Lchマイク(コンデンサ) オーディオテクニカ AT4040
    ・Rchマイク(ダイナミック) SHURE SM58
  3. 実験結果
    8/20 20:40時点のアンケート結果を下記に示す.なお1つ目がAT4040,2つ目がSM58である.
    1曲目



    2曲目



  4. 結論
    状況によっては2重録音による差分は十分選択肢として通用すると考えられる.
  5. 考察
    マイク差分音源は原音設定が完全に流用可能なため,ノイズ除去や周波数表の作成の手間等はかかるものの,気軽に差分音源を作成できるのではないかと思われる.
  6. あとがき
    挫折しなかったらダブリングした音源で事前加工するためのフリーソフト開発するので,
    興味がある人は実験がてら録ってみてください.僕が得します.
  7. 蛇足
    ハッピーバースデー俺ー
    今年も頑張りまーす