【presamp】multi-prefix.map概要

multi-prefix.map概要


注意書き

この記事はUTAUで複数のprefixmapを読み込めるようにするpresampの機能に関する記事です.

現時点では当該機能を簡単に導入するための専用エディタがまだ存在しないので,導入難易度は少し高いです.


適用範囲

presamp ver 0.720以降


機能概要



図解していただいた!

以降の記事より断然わかりやすいのでリンク張ります.
multi-prefixmapの概要を説明していただいた - Togetterまとめ
設定方法まで読み飛ばしてくれて結構です


従来のprefix.map

ノートの音程によって自動でprefix(入力された歌詞の前)やsuffix(入力された歌詞の後ろ)を付与する.
これにより,複数音階で収録された音源をユーザは意識せず使い分けることができる.

ex)
[A3][D4][G4][C5]という構成の音源を使う時
[か]とだけ入力すれば,自動で[かA3][かD4][かG4][かC5]に切り替わる.


従来のprefix.mapの限界

それぞれprefix.mapが設定された4音階の通常音源と3音階の強音源を同一ustの中で使いたいとする.

UTAU標準ではprefix.mapは一つしか読み込めない.例えば通常音源のprefixmapを残す場合,強音源を使う際にはユーザが音階を意識した調声をすることが必要になる.

ex)
[A3][D4][G4][C5][強B3][強D#4][強A4]という構成の音源を使う時

[か]とだけ入力すれば,自動で[かA3][かD4][かG4][かC5]に切り替わるが,
[か強]と入力しても自動で使い分けることができないので
[?か強B3][?か強D#4][?か強A4]などと入力しないといけない.


multi-prefix.map

従来のprefix.mapの問題点を解決するために実装した機能である.

presampを利用することで複数のprefix.mapを読み込み,音階名以外のsuffix(強,弱,囁など.便宜上この記事ではアペンド名と呼ぶ)をキーに参照するprefix.mapを自動で切り替える.

ex)
[A3][D4][G4][C5][強B3][強D#4][強A4]という構成の音源を使う時

[か]とだけ入力すれば,自動で[かA3][かD4][かG4][かC5]に切り替わる.
[か強]とだけ入力すれば,自動で[か強B3][か強D#4][か強A4]に切り替わる.


設定方法


用意するもの

・2音階以上の音源ファイルを2種類以上
 予め個別にprefix.mapの設定をしておくこと


手順

  1. 音源を統合する
    単音階の場合と統合方法は同じです.
    oto.iniを弄ってエイリアスが被らないようにして同じ音源フォルダに入れてください.

    もし普段使う音源(アペンド名無し)と拡張音源で収録音源が同じものがある場合,音階の命名規則を変えてください

    例)通常音源,強音源,弱音源の全てに[A3]がある場合
    ・通常は[A3]でアペンドは[強_A3][弱_A3]
    ・通常は[_A3]でアペンドは[強A3][弱A3]
    など

  2. 音源ルートにprefixフォルダを作成
    character.txtやprefix.mapと同じ場所にprefixというフォルダを作成してください.



  3. prefixフォルダ内に,アペンド用のprefix.mapを入れる
    ファイル名は[アペンド名].mapにすること.

    ex)
    [あ強A3][あ強E4][あ強C5]→強.map
    [あ_弱A3][あ_弱E4][あ_弱A4]→_弱.map
    [あ_wh_A3][あ_wh_C4][あ_wh_F4]→_wh.map





興味ある方はまたあとで来てください